1997年7月1日(火曜日) 出発前夜
 

6月29日(日)は良く仲間たちが集まる喫茶店で10数人集まってくれ

歓送会を催してくれ有り難かったが、少しプレッシャーを感じる。

 

pm11:00 明日は朝5:25黄檗駅を出発、

関西空港に行くことになるが準備がまだ何も出来ていない。

荷物が5kgを越えてしまう。既に約8kg、これではダメ。

 

何とか5kg以内に納められないものかと頭を痛める。無理だろう何も外せない。

本類約2、5kgこれは必要品。少しの薬類1kg、

衣服(シャツ・パンツ・靴下)0、5kg、寝袋0、7kg、

ビデオとカメラのフィルム1kg、他もろもろ2kgリュックの重さも入れ、

 

何が外せるか困った・・・過去の旅で強く感じるのはリュックの重さである。

 

今度の旅は900kmを歩かなければならないから、

 

今までの旅以上に荷物を軽くしたいのだが。

 

 

 

 

7月2日(水曜日) パリへ
 

 

 

 徹夜してAM5:00に事務所を出、JR駅への途中雨の中、

 

75歳になる病み上がりの母が玄関に出て私を待っていた。

 

私が見えるのを何分何十分玄関先で待っていたのだろうか?

 

 

AM10:00関空発、pm2:00ソウルを離れ、パリに向かっている。

 

喫煙のためチケットを受付で変更すると、機の最後尾64列になった。

わずか2列(約20席)のみが喫煙可能とは、スモーカーにとっては実に厳しい!
 

ロシア国土が眼下に広大に広がっている。        

 

 

天気は快晴。荷物は結局軽くならず約8kg、適当に現地で調整しよう。

 

パリに着き直ぐ夜行でルルドへと思っていたが、出来るならパリで一泊しようかな。

 

不思議と落ち着いている。2時間位は機内で眠っただろうか。まあ何とかなるだろう。 

 

AM1:12ドゴール着 現地時間pm6:12(約15時間の飛行)

 

空港内で200ドルを1087フランに交換する。1フラン約20円)

エアーフランスバスでシャルル・ドゴールエトワールまで55フラン

TELカード 45フラン、

 

地下鉄でサンポール駅まで  サンポール駅近く、安宿130フラン。

普通この近くは300~400フランだ。狭いし臭いが、仕方ないか!

リヴォリィ通りのサンルイ教会前に在りシテ島まで歩いて5分。

便利だがこれはホテルの部屋ではない。

天井は裸電球広さ4畳位で布団も枕も数日洗っていないかも・・・、

 

 

外はまだ明るいので1年間弟家族が住んでいたセーヌ河岸のマンションも

見てきた。   この周辺は歩きなれた所だ。

 

夕食は長いサンドイッチ風パンにコーラ。

30フランもする(高い!)電話数回するが通じず。

 

13945歩(9.76km、1歩70cm計算)

 

先日は徹夜。今日も飛行機内2時間ほどの睡眠。

現在pm11:30明日のために早く寝よう

 

 

 

 

7月3日(木曜日) パリからルルドへ

  

 AM7:00起床 サンジャク塔、ポンピドーセンター、サンメリー教会、

サントゥスタシュ教会、アラブ世界研究所、そして

オーステルリッツ駅で今晩ルルド行pm10:00発のチケットを買う。

395フラン(約¥8000)は少し高い。オーステルリッツ駅前の

マクドナルドで昼食ビッマック17フラン、コーラ7フラン、コーヒー5フラン               
 

 

セーヌ河岸でのんびり休んでいる。

パリはこのセーヌ河岸でボォーっとしているのが私には一番良い。

今AM12:10。7月なのにパリは初秋のように肌寒く、

日なたぼっこが心地良い。


6年前にもよくこの河辺でノートルダムを見ながら

何時間も座っていた事が思い出される。

セーヌ河岸の弟家族が住む芸術家マンションから歩いて5分

 

(6年前3ケ月間ヨーロツパ鉄道旅の途中、

パリに住む弟家族の芸術家マンションに2週間滞在したことがある)

  

 

pm3:30 (弟)家族が住んでいたマンションで洋画家のNさんに会い、

手紙を渡しておく。  昨日pm10:00からtelしたが連絡とれず、

丁度彼女がマンションから絵を運ぶタイミングに会うことが出来た。

(雨が短時間に何回も降る。靴の防水を忘れた)

  

 

 

近くのカフェでコーヒーを飲み話しをする。

あっさりとした感じの女性であった。

 

彼女が住むモニマルトルの丘近くで食事

(焼きそば風20フラン、サラダ30フラン)後コーヒー6フラン。

 

近日、日本に帰る予定の彼女に撮影済みのフィルムを渡し頼む。

 

 

PM0:06オーステル駅発、ルルド着予定AM6:50の列車に乗る。

 

車内での夜食にパン7フラン2個,コーラを12フランで駅内で買う。

車席での睡眠は少し心配だし、ルルドの地図と案内書を忘れてきた事も気になる。

pm10:20現在23020歩(約16.11km)パリを少し歩いたが、

これだけ歩いたとは感じられないが、膝が少し痛い。

 

車内の乗客はまばらで有り、座っている席は”喫煙車”である。

フランスのタバコは16フラン!(320円)

高いのでヘビースモーカーの私には困ったことである。

 

今AM2:00、少し眠った様だが、座席ではウトウトするくらいである。

約8時間半の列車旅になる。

 

 

 

 

 

 

7月4日(金曜日) 聖地ルルド

 

 AM6:50 ルルドに着くが、まだ早朝のため人通りが少ない。

地図が無いため適当に歩いてみよう。この街は坂道が多く足にこたえる。

路地のような道が多く教会の所在がわからない。

 

AM7:30 ルルドの町中に流れる川辺で昨日買った残りのパンを

のんびりと食べていると、だんだん人通りが多くなってきた。

水筒にルルドの聖水を入れた人たちが歩いて来る。

この人たちの後をたどれば行けるはず!

 

 

大きな広場にある教会はさすがに大きい、

 

マリア像の岩下でスペイン語(コスタリカ)ミサが行われている。

この場所で各国のミサが順次あるようだ。

多くの足や身体の不自由な人々がミサにあずかっている。

 

その人々の奇跡に対する思いが感じられる。

 

巡礼スタンプはこれだけの多くの人、各国の神父 、教会の事務所もわからず、

苦労して探しスタンプを押してもらう。ただ神父のサインがもらえず残念。

 

”まあいいさ”の気持ち。”どうしても”とか”必ず”という気持ちを持つと疲れる。

 

 

 

AM11:00 さあ宿探しだが、これも疲れる。

金の心配をしなければ楽なのだが・・・坂道を歩いて入ったホテル、130フラン

 

数件値段を見て回ったが、これくらいで決めてしまおう。
部屋にはシャワー、トイレがある。ベッドが2つ、

 

3階窓の下の広場には、30ほどのテントがあり、この広場でのみの市のにぎわい。

この部屋でほっと一息。今pm1:00。pm3:00頃にもう一度教会へ行こう。

両替もしなければいけない。

 

 

母に電話する。びっくりしていたが”私も元気だから”という病み上がりの母。

 

”ルルドの水を母と一緒に飲んだつもり”と言う。

 

この旅のリュックの重さは、もしかしたら母の重さかも知れない。

 

 

 

それにしても寒い。みんな長袖セーターにコート、これは冬着。

ルルドの店で小さな軽いおみやげを買う。

これ以上リュックを重くしたくないので欲しいものはあるのだがあきらめよう。100ドルを両替し、マクドナルドでビックマック(17フラン)、

コーヒー(5フラン)、ホテルの帰りにパン2個(14フラン)を購入。

ルルドの聖水と一緒にベッドで食べる。

 

 

熱湯が出たのでシャワーが出来た。

しかし、室内でも寒い。秋を飛び越し冬のようだ。

これではピレネー山脈越えが思いやられる。

 

今21508歩(15.05km)

まだ本格的に歩いていないのに足腰が痛く、明日から歩けるか不安だ。

今からこのようでは先が思いやられる。 

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