8月1日(金曜日) ビリャダンゴスからアストルガまで29km
8月になった。8:00出発。はじめの12km、単調な国道を歩く。
Puente・de・OrbigoのOrbigo川にかかる中世からの150mほど有る長い橋
多くの人々が水浴びをしている。橋のたもとのBarでカフェコンレチェ。
飲むつもりはなかったが、ここでスタンプを押してもらったら、
オーナーが"Oh!ハポネス、これをあなたに”と絵はがき
(この橋の写真)を一枚プレゼントしてくれる。
昨日の宿そして道途中で会ったガブリエルはここのキャンプ場で泊まるらしい
彼は30歳、イタリアのピサで教師をしている、面白い奴だった。
30分ほど休んでいると、エレナ、イニーゴ、ジェシスが橋を渡ってきた。
今12:00。1時間ほど彼等と休んで一緒に出発。
それからSAN・JUSTOまで10kmは国道N120を歩くが暑い、
この10km国道のアスファルトからの熱の暑さ、単調さにはまいった。
ガソリンスタンドが有る。ここでコーラ他の3人も完全にばてている。
皆が大の字で昼寝。
SAN・JUSTO着く手前から国道を離れて山道に、そして頂上に十字架が見える
この場所からアストルガのカテドラルが大きく町全体が見える。
遥か下だがきれいだ。 まだ3~4kmは有るだろう。
ビデオがPuenteから少し動いている。少しは写っているだろう。
PM4:00アストルガ入口近くのレストランで4人で食事(950pts)
PM6:00Albergue着(10時間かかる)、だが満室で泊まれず、
こんな事態は初めてである。私1人なら大変だったろう。
彼等は巡礼者が無料で泊まれそうな建物を聞き、
2件ほど行くがそこもダメだった。
最後に病院(身体障害者用)へ・・・・
きれいな建物で花満開の内庭、高台からの眺め、広い部屋、だがベッドは無い
部屋のフロアーに借りた毛布を敷き、その上に寝袋を広げる。
しかし大きな部屋に6人、ゆったり出来る。私はこのほうが良い。
病院の車椅子の患者達と高台からの景色を堪能した後、
近くのAlbergueでシャワーをし、汗を落とす。
その後8:00頃からカテドラル、ガウディ建物等を見に行く。
しかし残念な事にカテドラルはPM8:30からコンサートがあり中には入れず
夕陽でバラ色に輝くカテドラルのファサードを満足いくまで眺めていた。
病院の部屋で一緒に寝ることになった、
新婚旅行で巡礼道を歩いているデンマーク人夫婦
(ハカから歩いて1ヶ月目というラスムーンとクリスティナ)計6人で
夕食一人750pts。
ビデオのクリーニングテープ2500pts買うもダメ。無駄だった。
フィルムFuji36枚3本(1500pts)。
PM11:30この6人が大きな部屋で寝袋を敷き寝る。今日は疲れた。
41400歩(29km)。
8月2日(土曜日)アストルガからラバナル・デル・カミノまで20km
朝8:30出発。私もだが彼等5人も起きるのが遅い。
今日ほとんど上り坂。標高800mから1200mまで約400m差、
ただ1日20kmほど歩いて登るのだが、
明日はわずか7kmで標高差400m近く登らなければならない。
これはきついと思う。
Santa・Catalina近くの高原は風も少しあり気持ちが良かった。
El・Gansoの小さなBarでコカコーラ、この村は廃屋が多く目に付く。
それからの上り坂約7kmも少しきつかった。
Rabanalの村が先に見えてきた、
小高いところにあり坂がだんだんきつくなってくる。
PM2:30着。上り坂のRabanal村中にあるAlbergueは
満員でベッドは無かった。応接間フロアにマットを敷き寝る事になる。
Albergueの前は12世紀のフェンテ教会
フェンテ教会周辺の写真は荒れ放題の過疎地だが、
現在は石畳で舗装され賑やかなBarも有った。
教会の横に巡礼人が喉を潤した泉(フェンテ)があり、
これが教会の名前の由来となったのであろう。
PM4:30 イニーゴ、エレーナ、ジェシス、
デンマーク人新婚夫婦と6人で食事をする。
海鮮スープ、大きなビフテキ、ポテト、ワイン、アイスクリーム、コーヒー
1300pts満腹である今pm6:00これを書きシェスタをする。
PM7:00から山道を降りて少し離れた教会でミサにあずかる。
巡礼者のためのミサのようだった。
この村も小さいが心が落ち着ける村である。
教会前のフェンテの石に腰掛けてジェシス、エレーナと
日が暮れるまで雑談・・・・
穏やかな夕暮れであった。
27600歩(20km)
8月3日(日曜日)ラバナル・デル・カミノからモリナセカまで24.8km
ここもコーヒー、パンの朝食が用意されている。
200ptsをBOXへ有り難い。このAlbergue食堂に世界地図が張って有る。
1991~96までの6年間各国の訪問巡礼者の人数が記して有り、
この6年間の日本人巡礼者は10人と記しあった。
ここのオーナー夫婦、
日本人の知人の住所ノートを持ってきて知っているかと尋ねてきた。
しかし長崎、愛知と遠いところで京都はなかった。
朝8:00出発してすぐに山道約7kmの距離で標高差400mを一機に上る景色は良いがこれはきつい!!。Foncebadonまでの細い山道を歩く.
標高1500mの峠の村foncebadonは廃屋ばかり、ほとんど人の気配がない。
道沿いに立つ十字架はまるで廃墟のような村の墓標に見える。
2kmほど歩くと先に白い石が詰まれた上に鉄の十字架が見える。
Cruz・de・ferroだ。巡礼の紹介本で見ていたがこれがそうかとじっと眺める。
十字架に出発前友人達が無事を祈って書いてくれたホタテ貝をくくり付けた
今まで無事に歩いて来れた事に感謝する。
ここからは一部上りが有るがほとんど下り。
巡礼者を鐘で迎えてくれる山小屋が有り、そしてManjarin村を過ぎ、
El・Aceboの村(紹介本には廃村近く1軒だけと書いてあるが立派なBarが有り、新しく建てた家屋もある。)の
Barでジェシスと共にプラトコンビナードス650pts
(トマト、ポテト、厚い肉2枚)昼食をする。
それからの下り道は非常に歩きにくい道。
大きな岩坂の上を滑りながら歩くので足にこたえる。時々小雨が降り出す。
木の下で雨宿りしているテレサ(後日親しくなる)に会う。
7kmほどのこの下り道を過ぎると国道に出、molinasecaがすぐ見えてきた。
Meruelo川にかかる中世のアーチ状の古橋を渡り、
モリナセカ村を通り過ぎ1km歩いた所にAlbergueは有った。
(PM3:30)ここも満員、
横に臨時に作ってある10張りほどある4人用テントに寝ることになる。
テントには西日があたり非常に暑い。
これは夜12時ぐらいにならないと寝られないかも知れない。
3日ほど親しくしていたイニーゴ、エレーナ、ジェシスは
ここから8km先のPonferadaに行ってしまった。
私もと思ったが・・・疲れていたのでここに泊まることにした。
4日間ほど親しくしていたのに、 また一人になってしまった。
サンティアゴまで後2週間ほど、また一人の旅になる。
この時期この道は非常に多数の人々が歩いている。
早く出発し、早く着かなければ寝床が確保できない・・・・。
最近3日間ベッドで寝られず。
このAlbergue横の小屋風Barでコーラ、サンドイッチ風パン(500pts)
今PM8:00。眠りたいがテントが暑い。
34500歩(24.8km)
デンマーク人新婚夫婦(ラスムーン、クリスティナ)が到着する。
8月4日(月曜日) モリナセカからビリャフランカまで26km
昨夜はPM11:00頃にセルベッサ・コン・レモンを飲んだせいか
酔いがまわり、AM6:00過ぎまでゆっくり寝られたような気がする。
AM7:00出発。まだ太陽が出ていない。Molinasecaを出て約8kmでPonferadaに入る。AM8:30。
ポンフェラーダは巡礼道を保護した聖堂騎士団の城塞の町である。
城は立派なのだが月曜日は閉めているとの事。
外だけを見、城塞前のベンチで朝食(リンゴ、パン菓子12個、コーラ、350pts)。その後この町を出る。
国道をCamponarayaまで10km弱歩く。単調な国道のため、
疲れが少しずつ、その先のCacabelosまでは巡礼道を歩こうと思ったが、
ここも工事中のため国道を歩くことになる。
カカベロス村にAlbergueが有ると書いてあったが、
聞いても閉めているとの事。
AM12:00頃カカベロス教会前のスーパーで桃2個、リンゴ、
コーラを買い,Villafrancaまで歩くことにした。ここから約8km先になる。
カカベロス村に流れる広いCua川にかかる橋を渡り、
カカベロス村を抜けるとすぐにまた国道。
今日はほとんど1日国道沿いを歩く事になった。
PM1:00を過ぎると日差しが強くなってくる。
1時間近く歩き、右側国道沿いの木陰で桃、リンゴ、パン等を少し食べる。
国道を右に入り巡礼道を歩く。
急に山道が開け、山の谷間にビリャフランカ村があった。
山間のこじんまりした落ち着けそうな村だ。
入口にAlbergueこれも最近建てられたきれいな建物。しかし、またまた満員。
100m先のサンチアゴ教会横にもう1つのAlbergueが有るとの事。
そこへ行く、ここは先ほどとは大違い。
大きなテント小屋、その中に今にもつぶれそうな3段ベッドが有り、
そこにも大勢の巡礼者が休息している。泊まれた!ここで十分。
PM3:00。少し熱が有るようだ。この3段ベッド上段で横になる。
今近くのレストラン(少し坂道を下った広場前)PM7:30~8:50食事スープ、肉2片、メロン、コーヒー、1200pts。
この町は城、教会等谷間に有るせいか、本当に落ち着いた静かな町だ。
サンチアゴ教会に馬10頭ぐらいで巡礼者が来る。男女共、優雅なものだ。
このVillafrancaは巡礼者達が、この地までたどり着けば
神の許しが得られるという地であった。私も少しの安らぎを得る
明日はセブレイロ峠、最後の難関、峠を越す前に1泊とも思うが・・・・
今晩ゆっくりと考えよう・・・・
35900歩(25.9km)
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