7月25日(金曜日)聖ヤコブの日。

フロミスタからカリオンへ18.5km

 

 

AM7:30(まだ外は暗い)もう部屋には誰も居ない。AM8:00出発。

昨夜は珍しくAM1:00まで起きていた。

 

町を出れば一本道。広い車道の横に6m巾ほどの巡礼道が一直線。

 

サンティアゴまでの距離標識が所々にある。

 

サンティアゴまで480km。

 

 

きれいな道だが真っ直ぐ何kmと続いていると精神的には疲れる。

 

最初の村Poblacionまで3km余。

そして車道をはずれて4kmほど麦畑の中をまたまた真っ直ぐ。

 

 

山道は険しいが考えようには変化がある。何km先も見通せる道は幾分単調である。

 

 

Villarmenteroから今日の目的地Carrionまで8kmの道も車道横の巡礼道を歩く。

12時前位になると日差しが強くなる。昼からPM5:00頃までは強烈である。

 

Villalcazarの村でスサナ、ジョキンの仲の良い2人に再会。

そして若い夫婦ずれイニーゴとエレナ5人で教会前Barでコーヒーを飲む。

今日の泊まり宿Carrionまでの5kmを彼等と一緒に歩いて到着。

 

ここCarrionのAlbergueも綺麗な設備である。

今日も一夜有り難い、300ptsを箱に入れておく。

 

今、PM5:30彼等と食事を済ませた後、近くのCarrion川縁、

周りはきれいな芝生の公園に来ている。

 

 

今日は聖ヤコブ祭日、多くの人々(何百人)がこの川で水着で水遊びをしている。

川幅は20m位か、浅く、そうきれいではないが、

35度近い暑さの中、皆楽しそうである。

 

ジョキン、スサナ、イニーゴ、エレナも水着に着替え子供のようにはしゃいでいる。

こんな小さな町Carionでも、これだけの人々が楽しめる場所があるのだ。

うらやましいと思う。

 

 

PM7:00より聖ヤコブ教会で聖ヤコブの祭日ミサが有った。

Albergueの巡礼者達が先にホタテ貝を付けた長い杖を持ち

このミサに特別に参加するのである。

 

今日7/25はサンチアゴ・デ・コンポステラは勿論のこと、

この巡礼道は聖ヤコブ祭で大にぎわいであろう。

 

 

ミサのあと神父から日本からの巡礼者が居るとミサ参列者の前で紹介される。

 

 

教会前では中世の衣服をまとった騎士達が馬に乗り行列、

 

数十人のバンドが演奏しながら町中を練り歩く。広場はにぎやかな祭り一色である。

 

 

教会前広場Barでジェシス(バルセロナ神学校教師)と一緒にコーラを飲む。                      

 

 

26000歩(18.5km)

 

 

 

 

 

7月26日(土曜日) カリオンからカルサデイリャへ17km

 

 

 

皆、本当に早い。AM6:30ほとんどが出発している。

SAHAGUNまで38kmの距離を歩く人が多いのだ私はダメ。

 

Calzadillaまで17kmを歩くことにする。早朝7:00出発。

Carrionを出、単調な道が続く。単に独り言を言っては

 

懐かしい歌を歌いながら歩く。

 

 

自分の人生は・・・・何も難しいことではなく

単純に自分の生を振り返りながら・・・

 

 

朝10:00頃まではもやの中、少し寒いくらいだ。休み休み歩く。

大きな声で歌いながら、多分この周囲何km以内は私だけであろう。

 

10km以上歩くと突然広いひまわり畑。

 

大げさでなく地平線数キロメートルと一面咲いているのだ。

 

きれいだ、本当に。皆揃って東、太陽に向いている。

 

直径30cm位の大きなひまわりも有る。ビデオで写せないのが残念。

 

それから後は何度とひまわり畑を見て歩く。

 

 

遙か地平線に続く赤茶けた大地の中にたった一本だけの大きな木がある。

(巡礼ガイドの本にも写真が載っている)

 

昔TVのCMで見た北海道の大地の中にあるケンとメリーの樹の様だが規模が違う。

 

地平線までで見えるのは、この大きな樹一本だけなのである。

 

 

それを過ぎるとCalzadillaの村、小さな村だが通りすぐにAlbergueが有った。

AM11:30ドアが開いているが誰もいない。12:30に開けると書いてある。

 

近くの一軒だけのBarに行き1時間ほど待つ。

あまりきれいな部屋(2室8ベッド)ではないが

落ち着けそうだ300ptsをBoxへ。

 

PM3:30食事に行く。

ソパデカステージャ、骨付き肉、プリン、ビノ、1000pts

 

パレンシア地方に入ってから”蚊”に悩まされる。この地方は多い。体中かゆい。

 

今日はこのAlbergueにフランス人、イタリア人、スペイン人等が8人ほど泊まりそうだ。

 

明日は途中からレオン地方に入っていく。レオンまで後4日ほど、第二目標だ。

 

pm7:00久しぶりに気分的にゆっくり出来たので下手なスケッチをした。

 

遙か先のひまわり畑、小高い丘の上に立つ墓地、

スケッチしようという気持ちになれたのが嬉しい。

 

Albergue横の草っぱらで寝転がっているとジョルデイが椅子を2脚持ってくる。

2人で座り夕焼け(pm9:00)の景色を眺め、涼しい風を体に感じていると、

巡礼のフランス婦人がお菓子を差し出してくれた。

 

彼女はワゴン車に2匹の大きな犬を乗せ巡礼をしている。

さきほどもAlbergueの若者に明日次の街サハグーンまで

ワゴン車を運転して持って行ってくれるように頼んでいた。

彼女は歩いてサハグーンまで行くのだ。いろいろな方法があるものだ。

 

サハグーンまで21km、車で僅か15分という。

 

明日は歩いて約7時間はかかるだろう。

この時間の感覚にも少しは慣れてきたようだ。

                 

25000歩(17km)

 

 

 

 

 

月27日(日曜日) カルサデイリャからサハグーンへ21.7km

 

 

 

朝7:50出発。前日は夕方、外でゆっくりと休息をした。

PM8:00過ぎまでは暑いがそれ以降は急に涼しくなる。

 

昨夕は10:00頃まで田舎の景色や空を見てリラックス出来た。

 

Ledigosまでの6kmは車道横を歩く。Ledigosからは地道、小さな村を3つほど越す。

そんなに変化のない道であった。

 

7月も今頃になると本当に日差しが強い。特に12:00を過ぎるときつい。

 

 

Sahagunの手前2kmの所に小さな古い教会(Emita・de・Nuestra)が有る。

 

前が広い芝生、大きな樹の木陰で1時間ほどシェスタをする。

 

紺碧の空に一筋の飛行機雲・・・あれは日本に行くかな・・・少し感傷的な気分になる。

 

今日は朝からチョコレート、水だけ、それでも腹は空いた感じがしない。

 

毎日10kg程度の荷物を背負い6時間~8時間も

暑い中を歩いているのにそんなに空腹感がない。

多分だいぶやせただろう。

 

今日はPALENCIA地方からLEON地方に入った。(上記地図参照)

 

途中ロンセスバイエスからサンティアゴまでの半分という標識が有る場所を通る。

 

私はSTジーンピートポールからだから半分以上は歩いたことになる。

この私がである。よく歩いたものだ。

 

約500km近く京都から東京までの距離である

 

自分ながら信じられない。だがまだ350km有る。

 

 

ここSAHAGUN Albergueは古い大きな建物1Fは絵等の展示ギャラリー、

 

2Fが40ベッドほど有る洒落た部屋になっている。

 

1F受付で500pts払う事になっている。今までで一番高い。

 

PM3:00着。7時間もかかった。21kmの距離を!

万歩計の調子がおかしい。ビデオもダメ。皆ダメになる。

体だけはダメにならないように!

 

Albergueの受付男性が私を見て、手招きしている。

そしてノート(巡礼者用のメモリアル・ノート)を指さし、読めと言う。

 

カリオンでのイニーゴ、エレナが前日泊まり、私にメモを残してくれていたのだ。

  

”MORITA (JAPANESE) Animo muchos recuerdos y besos de

    Elena Fnigo .............正確に読めず・・・ Abretos

                  

 31000歩(21.7km)

 

PM5:00頃、ポーランド人巡礼者が”近くのカテドラルに

 

団体バスで日本人がたくさん来ている”と言ってくれたので、

急いで行ってみたがすでにいなかった.

 

SAHAGUNのカテドラル(サン・ロレンソ、サン・テイルソ、ペリグリーナ)は

煉瓦づくりのロマネスク様式の教会である。

 

分、バスでレオンに戻ってパラドールに泊まるのだろう。

 

少し日本語が話せるかと思ったが残念!まだ25000ptsほど残っている。                          

 

                         

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